春見たね、夏和那子の唄

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春見たね、夏和那子の唄
春にも花を咲かす花を
優しさの水へまいて飛沫あげ
果てしなく降る雪を蹴り飛ばし
逆巻く風と愛をすすり泣く
彩る音色にうっとりして
雪が溶けてゆく唄は冷たい
涙ぽかぽかと凍りついて
いつか頬を撫でる春になる
春見たね、夏和那子の唄
いつの日か心が壊れても
白い灯を点して幾千の祈り
そよ風流れるように心を掴んで
悲しみをこらえて土に還る
憂いで泣く娘は煩いまま
白い季節に落ちる雨に打たれて
故郷の春をかぎ登る
花の香りと揺れる微笑みに
咲いた月の光をまとって
吹雪に舞う春を浮かべて
春見たね、夏和那子の唄
最終列車の終わりの悲しい唄
季節が満ちた後も微笑み
夢は掻き消され全ては孤独
でも春見たね、夏和那子の唄
泪が雪に混じる涙ぼさぼさ
暮れてゆく街を流してかじかんだ
冬に落ちる雪のように頬を撫でる
想いゆく雪は人知れず
雪に包まれ待ち続ける運命
春見たね、夏和那子の唄
春見たね、夏和那子の唄

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